本棚というのは
不思議である。
本棚があると
そこに本をぎっしり埋めたくなる。
そして、なぜだろうか…
「えー。こんな難しそうな本を読んでるんですか」
とでも言われたいのか、
できるならちょっと
小難しい本を並べたくなるのは
僕だけだろうか。
先週、自分の400冊ほど入る
本棚を意気揚々と眺めていた。
本棚にはビッシリ本が埋まっており、
まさに海江田が求めていた
「理想系」を表現できている。
小難しい本も
たくさん並んでいる。
小難しい本の条件というのは
「無駄に分厚いことだ」
もう分厚い本というだけで
カッコイイ。
今考えたら、あまりにも
バカバカしい発想だと思うが、
正直、読書が好きだと言っているあなたは
今、心にグサグサ刺さり、
首がちぎれるほど、うなづき
共感をしてくれていることだろう。
それ以上、「うん!うん!分かる!」と
うなづいてはいけない。
本当に首がちぎれてしまうぞ。
海江田は改めて、
自分の自慢の本棚を
眺めてみた。
マイケルEポーターの
「競争戦略」
「なぜ、人や組織は変わらないのか?」
「ドラッガーのマネジメント」
・・・・・・・
・・・・
難しい。
そういえば、星野リゾートの
星野社長が読んでいると聞いて購入した。
「マイケルEポーターの競争戦略」
なぜ、それを購入して
本棚に並べて黒ぶちメガネをかけたら
星野社長になれると思ったんだろう….
もし、あなたにマイケルEポーターの
競争戦略について聞かれても
私は「そんなの分かるか!」と逆ギレするだろう。
もし、あなたに
「なぜ人と組織は変われないのか?」を読んで
なぜ、人と組織は変われないと思いましたか?
と聞かれても
「人も組織も、そう簡単には変わらないんもんだよね」
と答えることしかできない。
ドラッガーのマネジメントについて聞かれても
「あー。あのメガネをかけたおじいちゃんだよね」
としか僕は言えない。
そんな何も吸収していない…
何も覚えていない本たちが
400冊ある。
よーく考えてみて欲しい。
重くて分厚くて
何も吸収していない400冊分の紙。
それはもはや
「ゴミ」である。
そこで海江田は決めた。
自分にとって大切な本だけを残して
あとはネットオフで売ろうと…
400冊を1冊1冊に対して
目を通していった結果、
残った本は全部で20冊。
380冊の本が1冊2000円だったら
いくらの書籍代だったんだろうか…
と一瞬電卓を弾きそうになったが辞めた。
「世の中には知らないままの方が良いことがあるからだ」
本棚はすっからかんになり、
撤去することが決定。
もはや、20冊なら
クローゼットにしまえるレベルなので
本棚がいるのか?というレベルである。
人の主観とは本当に怖い。
本棚に小難しい本が
ぎっしり詰まっていると
カッコイイ良いと想像していたが、
では、人の家に行ったとして
そんな本棚を見たからと言って
「カッコイイ」とは別に思わない。
「読書好きなんだな」
「こんな難しい本を読んでるのは凄いな」
と一瞬思うぐらいである。
でも、これだけは自信があるが、
仮にそこに
マイケルEポーターの
「競争戦略」が並んでいたとしても
「なぜ、人と組織は変われないのか」が
並べられていたとしても
絶対に
「この本、どうでした?」と聞いてはいけない。
なぜなら
「面白かったですよ」ぐらいの
読んでも読まなくても答えられる
あっさーい答えしか言えないからである。
そんなもんだ。
本を処分して
本棚をなくすと、
本を読まないといけないという
謎のプレッシャーから解放された。
そして、激選した20冊を読み返すことで
本当に深く読書を楽しめている自分がいる。
これからは電子書籍を
積極的に使って
「本」という「モノ」を増やさないようにしたいと思う。





