2度と行かないと誓ったお寿司屋さんの話

海江田です。

一昨日、1月の売上がすごく良かったのと1月はみんなめちゃくちゃ頑張ったので、スタッフと一緒にお寿司を食べにいきました。

そのお寿司屋さんは今まで1度も行ったことがなかったのですが、いつも開店前から行列ができていたので「どれだけ美味しいお寿司なんだろう・・・」と気になっていたんですね。

だから、これを機会に行ってみようということになったのです。

 

お店に入ったら、やっぱり人はいっぱいで少しだけ待ったのですが、そこから4人でカウンターの席に座りました。(テーブル席がなかったので)

メニューを見たら特にコースというものがなくて、単品のメニューを頼んでいく感じだったのですが、「好きなものジャンジャン食べて良いよ」とスタッフに言ったところで気をつかってなかなかできないですよね。

だから、8貫分ぐらい私がまとめて頼んで後からの追加は好きに頼もうと思って、一気に1人8貫ずつオーダーをしようと思ったのですが、「覚えられないので2貫ずつにしてくれ」と言われて、仕方なしに2貫食べては2貫追加・・・また2貫食べては2貫追加というような流れになりました。

まずここで私は「一気に頼んでもらって、それをメモしておけば、何度もオーダーを聞く必要もないし職人さんのペースで作れるから圧倒的に生産性高いでしょ」とは思いましたが、そこはスルーしました。

しかし、問題はここからでした。

1組みのお客さんに1人、職人さんがついているなら良いのですが、1人の職人さんに2〜3組みのお客さんが対応しているので、他のお客さんのオーダーを聞いている時はオーダーができないし、タイミングを見計って職人さんにオーダーを出さないと「ちょっとお待ちください」と言われてしまい、味は普通だったのですが、このオーダーへのストレスで2度と行かないことを心に誓いました。

さて、今日の本題はここからです。

はっきり言って、このお寿司屋さんがどれだけ美味しかったとしても私は2度と行かないと思っていて、それは美味しいものを食べるというよりもストレスなくスタッフと楽しく食事がしたいと思ったからです。

1人でも余計にオーダーにしくいのでやっぱり、1人でも2度と行かないでしょう。

つまり、お寿司という味のコンテンツ以上にオーダーするときのストレスから開放されたい想いの方が強くて、これは私たちの仕事でも同じことを言えるのではないかと思いました。

商品をオーダーをするというのは少なからずそこにはリスクがあります。

一番のリスクは「お金を払う」というリスク。

そして「そのお金を払う以上の対価が得られるのか?」というリスクです。

ただでさえ、このリスクがあるのに申し込みをする行動自体にストレスがかかるなら、人は買うのを諦めます。

例えば、私たちのビジネスで言うと・・・

・入力フォームが多い

・答えるのに時間がかかるアンケートがある

・決済がスムーズにできない

・保証などが特になくてリスクが大きい

などです。

私たちは自分が購入者になる時は面倒なことがあると購入することを辞めるのに、販売者側になったら平気で自分が欲しい情報を得たいからと言って、むやみにアンケートフォームなどを作って、自ら申し込みのハードルを上げますが、購入者はそこまでして欲しいとは思わないと言うのが現実です。

「そんなことも嫌ならうちに来なくて良い」と思ったら、このお寿司屋さんのように、ただ気持ちよくスタッフとご飯を食べたいと思っていた私のような人間を追い払うことになります。(言っておきますが私は気に入ったら月に何度も通う派なのでこのお寿司やさんはリピート率の高い超優良客を逃したことになります。)

あなたはこのお寿司屋さんのように自ら申し込みのハードルを高くして大きな機会損失をしていませんか?

アマゾンの1クリック決済のように興味をもったらすぐにクリックして注文できたらもっと売上は伸びると思いますよ。

 

PS

私はこのお寿司屋さんよりも回転寿司に行けば良かったと思いました。

回転寿司はオーダーのストレスもないし味も安定しているし、出てくるのも早いですからね。

美食家でもない限り、人は行動にストレスを感じる方が嫌なんじゃないかって思います。