返報性の法則という強力な武器

今日は「返報性の法則という強力な武器」というテーマでお話をしたいと思います。

返報性の法則というのは、「相手から何か受け取った時は、こちらも同じように返さないと申し訳ない」という法則です。

マーケティングを勉強している人なら一度は聞いたことがあると思いますが、

なぜ、今日は返報性の法則の話をしようと思ったのかというと、「これ、まさに返報性の法則だな」と思う出来事があったからです。

今日は休みだったので、子供と一緒に電車に乗ってお出かけをしていたのですが、自宅の最寄駅に着いた時に、演奏をやっていて、娘が「見ていきたい」と言ったので、10分ほど音楽を聴くことにしました。

私たちを含めて、近くで見ている人が4組、そして一歩離れて見ている人が3組いました。

「パッと見て子供が飽きたら、そのまま帰ろう」と思っていましたが、娘がすごく真剣に2曲聴いていたので「これは帰る前にお金を入れさせてもらってから帰ろう」と思いました。

子供たちが喜んでいることに、親として価値を感じたからです。

私がお金を箱に入れようとする前に、私たちと同じように近くで見ていた子供連れの方と、カップルがお金を入れにいきました。

もう1組は1人だったので、少しずつ遠くに移動をして、去っていきました。(この距離感からいきなり帰るのは気まずいと感じたのでしょう)

少し遠くで見ていた人たちは誰もお金を入れずに去っていきました。

ここでなぜ、近くにいる人は高確率でお金を入れて、一歩下がった場所にいた人は誰もお金を入れなかったのかを考えました。

結論、前で見ていた人たちは「自分たちのために弾いてくれている」と思っていて、一歩下がって見ていた人は「駅で演奏をしている」と感じていたのだと思います。

返報性の法則は冒頭でも言ったように「相手から何か受け取った時は、こちらも同じように返さないと申し訳ない」というところから生まれるもので、私も「自分たちのために演奏してくれている」と感覚的に感じていました。

今日の出来事からいうと、「自分に価値を提供されている」と思わなければ、返報性の法則は発動しないわけです。

ビジネスでも返報性の法則は強力な武器として、よく使われますよね?

「無料プレゼント」・「特典」・「無料相談」・「無料セミナー」などがそれに当たります。

でも、「自分に価値を提供されている」と思わなければ、返報性の法則は発動しないと考えたら、ライブ配信などで視聴者の質問に答えていくというのは、返報性の法則が起こしやすいですよね!

なぜなら、質問者に対して直接回答しているわけですから。

自分が質問をしたことに答えてもらって「あーライブやってるわ」と客観的に見ないと思います。

「無料で問題を解決してもらえた」と思うでしょうし、ライブを見ている以上、少なからずファンになっているわけですから、ライブから商品が売れるというのは「強烈な返報性」が影響している可能性は高いです。

この観点で言うと、個別面談・セミナー・ライブ配信などでは「あなたに価値を提供している」ということをどれだけ感じさせるかが重要だということになります。

そういえば、先日も7ヶ月330万円コンサルを受けることにしたのですが、サービスを受ける前の面談でもいろいろアドバイスをもらったので「たくさん、アドバイスをもらっておいて、ここで辞めときますとか絶対に言えない状態になってるな」と客観的に思いました。(最初からお願いするつもりでしたが)

返報性の法則は、商品を売る時の心理学の中でいうと最上位に入るレベルの力があるかもしれませんね。